「龍が如く6 命の詩」 ザックリ感想

 過去作は、1、2、3、4、見参、は一応クリア済み。ゾンビ、維新、極、クロヒョウ1は途中までプレイして、5、0、は買ったものの触り程度で放置。クロヒョウ2は買ってない。
 多分こんな感じだったと思います。
 クリアしたといっても、サブはチョロチョロ、基本的には、殆どメインをやっていた感想になるので、探索しきれていない場所が多々あると思います。
 
 これより先は、ネタバレ含みますので、注意してください。
 

歩き回りたい街

 
 正直最後にやったシリーズが、「極」なので対象にならないんですけど、グラフィックは感動しちゃいました。
 神室町のアスファルト、それから白線のカスレ具合、水溜りの感じとか、歩いていて楽しい街並みは今も健在だったみたいで、ホントよかった。
 確か、4辺りで、神室町が屋上やら地下やら行けるようになって、より立体的な作りになった神室町を、ウロチョロできる楽しさは相も変わらず。
 しかし、かつて賽の河原だった界隈には行くことができず、少し町が狭くなったように感じました。
 地下もゾンビでパニックになった際にはいろんなところに行けたりしたので、寂しい感じはしますね。
 そして、今回は広島の尾道も舞台になっていて、ブラブラして観光できるのも龍が如くならではですね。
 

やれることの少ない尾道

 
 決して、尾道を悪く言ってるのではなく、今まで、神室町以外で行ける街では様々なスポットがありました。
 2では大阪、3では沖縄、4ではキャラが増えて、5で5つの都市が舞台に、まあ5はやっていないんですけどね。
 そんな具合で、それぞれの街に遊び場や少ない気がするんですよね。ただ、まったくスナック遊びや素潜りをやってないので、遊びつくせてないんですけどね。
 でも、もうちょっと食べ物屋が色々あったりすると楽しかったのになぁと、思ったり思わなかったり。
 

爽快感の無いバトル

 自分が龍が如くシリーズで毎回楽しみなのが、バトルです。
 お手軽で様々な技が出せてしまう、愉快で豪快で痛快で爽快な喧嘩アクションが龍が如くの魅力で、それ故に、街歩くゴロツキやヤクザに、こっちから近づいていくのがお約束です。
 最初は、レベルやスキルの関係で、あまり強くない桐生さんも、経験を積むことで、誰もを寄せ付けない、堂島の龍へと進化を遂げるわけです。
 しかし、今回のバトルは、あまり豪快でも痛快でもない、やっていてあまり楽しくないんですよね。
 もちろん、今までの作品に比べて劣る気がするという感じで、今作がつまらないゲームってわけではないんですけどね。
 今回、欠けていたのは、毎回、様々な流派の伝承者により、色々な技を教わっていくのですが、今回終わりまで、そのような人たちに会うことはありませんでした。もしかしたら、自分があっていないだけで、何かあったのかもしれません。
 なので、今回は純粋に経験値をためてのスキル取得のみとなっているようです。
 もちろん、それがダメってわけではないんですが、ヒートアクションのバリエーションが少ないのが今回バトルをつまらなくした一つの要因だと思います。
 もう一つは、1対多数の喧嘩バトルにおいて、敵に囲まれる状況は当然不利になってしまうんですが、そんな数をも覆してしまう強力な複数の敵を巻き込んでしまう、ヒートアクションがほとんどない……これが爽快さを失う結果に繋がっています。
 ただ、ボロクソにツマラナイわけでもないというのが、やっていて辛い所です。
 今回も健在の、桐生さんの壁ドンは相変わらず痛そうだし、追撃の膝なんて、もうやめたげて!と叫びたくなるのは相変わらずです。
 アルティメットヒートモードってのがあるんですが、多少の攻撃には怯まずに、相手をボコすか殴れるんですが、体力みてないと、普通に減っていたり、ボス戦などで、強めの一撃で攻撃かキャンセルされたり、アルティメット用のヒートアクションもあるんですが、これもさほど……
 ボス戦ではこれを使うことで、体力削れるんですがね。爽快感を感じるほどは……
 バトルの楽しさでいうなら、極の方が楽しかった。スタイルを変えてってのは良かったです。
 

ストーリーとキャラクター

 
 ストーリーに関して、色々聞きますが、自分は楽しめました。
 シリーズを通してやってきた人に辛かったのは、遥の問題だと思います。
 プレーヤーの数だけ、桐生さんがいて、それぞれが父親のようなものなので、多少の辛さはありますが、相手が相手なので、なんというか、仕方ないというか、諦めるしかありませんよね。
 ただ、今回シリーズは最終章ということで、次の展開はやはり匂っているわけで、次の作品で彼がどういう扱いを受けるのか一つの分岐点になるかと思います。
 まあ、まったく新しい物語を紡ぐのであれば、それも楽しみですね。
 
 キャラクターはそれぞれがハマっていたと思います。藤原竜也は今回2度目だったんですね。そういえば力也やってましたよね。小栗旬も宮迫もそれぞれが味があって、龍が如くの世界に入り込めてました。
 中でも、一番良かったのはビートたけしですね。あの、どこか飄々とした感じの親父は、今まで居なかった感じのキャラかなぁと思います。それが、浮かずに、世界に溶け込めているのが、良かったですね。
 
 ただ、今までのキャラクターの活躍の場があまりないというのが、悲しい所です。
 真島の兄貴や冴島など、出てくるのは最初だけで、出番は、ほぼほぼありません。
 やはり、プレイしていると寂しい事があります。
 
 しかし、あくまで今作は「最終章」なわけで、章が最後なんです。物語の終わりはきっとまだ先です。最後に向けてきっと、ドデカい花火の準備中のはず!
 その時には、今までにないスケールで、メンバー総出でやってくれるはず!
 その時を大人しく待つとしましょう。
 

実は壮大なムービーゲー

 
 最近の作品を遊んでないので、ちゃんとした比較はできないんですけど、記憶の中の龍が如くはこんなに話が長くって退屈する時間が多いゲームじゃなかったはずなんです。
 今回は、これでもかってくらいムービーが入ります。
 かつて、MGS4でさんざん言われた事をやってます。
 しかも、MGSは戦場だったので、動きが多少あったと思いますが、龍が如くは話が長い。
 つまり、場所が変わらずにひたすらしゃべり続けるんですよ。これが、ちょっと苦痛でした。
 物語を進めるうえで必要な情報なんですが、いささかしゃべり過ぎ。フルボイスだからそう感じたのかもしれませんが、画面が動かず、ひたすら話されても辛いものがあります。
 まあ、それでも、渋いおじさんたちが、渋いお声でしゃべるので、何とか場が締まっているんですけどね。
 

結局面白いから困る

 
 色々言いたいことは言ったんですが、じゃあ、つまらないかと言われると、そんなことはないわけで、今まで遊んでこなかった人たちには、一応過去のあらすじもわかるようになっているので、新規の人たちにとっては遊びやすいゲームになっているんではないでしょうか。
 まあ、ナンバリングで6、その他を合わせると10タイトルを超える訳ですから、今作が初めての「龍が如く」シリーズという方も珍しいかもしれません。
 今までをプレイして、進化を知っているので、きっと今回もというハードルが、今作はもう一つな印象につながっているのだと思います。
 シリーズタイトルの宿命でしょうね。

 とりあえず、まだクリアしていないところをプレイしてみようと思います。

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