「Horizon Zero Dawn」 ザックリ感想

 というわけで、気が付けば一か月が経っていたんですね。
 最後が、フォーオナーをどうのこうのというところで終わってるんですが、フォーオナーは買って、シングルのみやったものの、オンは触れていません。
 多分その後もプレイすることは、無いのではないかと、思っています。
 そして、怒涛の新作ゲームラッシュ……仁王に触れてみたり、ニーアやら放置してるんですが、先日ホライゾンをクリアしたので、感想を書いておきたいと思います。
 

気に入ったとこ

 
  • とにかく美麗な世界
  • 蔓延る機械たちのデザイン
  • ハンティング要素の強い武器
  • ストーリー
  • 狩り体験
 

気になったとこ

 
  • 操作オプションの甘さ
  • 個性的なキャラクターの欠如
  • 武器やアイテムなどの選択のし辛さ
  • 素材アイテムの使い道
  • 武器や防具の種類

多少気になる点はあるものの

 
 気になるのは、操作周りの問題が多いです。
 オプションで上下カメラの反転は選べるものの、ボタンの割り振りができるわけではないので、最初操作に慣れるまで少し大変かもしれません。
 しかも、他のゲームと操作法が違う点も多いので、普段からゲームをやっている人ほど、誤操作が増えるかもしれません。
 まあ、基本的な操作は同じなので、大した問題はないかと思います。
 
 楽しいハンティング要素があるんですが、それにより拾える素材の使い道が、さほど多くないが気になるところ。
 弓矢やボムのようなモノを作る際に、木や部品を使うんですが、後半は割とあまり出します。
 手持ちのアイテム数も限られているので、結局道端に捨てたり、売ったりすることになって、勿体ない気持ちでいっぱいです。
 
 武器の種類と、装備しておける武器の量が半端で、戦闘中は4つのスロットに割り振って、L2かなんかを押して、スローモーションの間に、右スティックを倒して選択するタイプです。
 スロットは4つですが、武器の数は、普通の弓、長距離用の弓、ショットガンみたいな武器、ボムを投擲するパチンコみたいな武器、二か所にアンカーを打ち込んでワイヤーを張るトラップ、敵をワイヤーで地面に固定する武器、大まかに分けると、6種類くらいあります。
 しかも、弓矢や投擲できるボムにはいくつか種類があり、特定の弓やパチンコを装備する必要が出てくるので、さらに種類が増えていきます。
 正直4つじゃ、足りないというのが遊んだ感想です。
 でも、だからと言って、圧倒的に不利になるとか、戦闘中にメニュー画面いちいち開いて、装備を入れ替えしなくちゃいけないかと言われると、そんなことはないんですけどね。
 クリア間近になって思ったのは、氷結系の武器があると、もっと楽だったんだなぁ。ってことですかね。
 
 あと、回復アイテムや武器とは別の罠を設置する時に、十字キーに振り分けされているんですが、これが使いづらい。
 アイテムの数は増えるにつれて、アイテムの選択が面倒になります。
 

操作の歯がゆさはあるけれど、最高のゲーム

 
 だらだら、気になることを書いたわけですが、それをはるかに凌駕するゲーム体験があります。
 機械を「狩る」と表現するくらいですから、そこにこのゲームの楽しさがあります。
 特にこのゲームで、楽しい武器は二か所に、アンカーを打ち込み、ワイヤーを張るトラップと、敵をワイヤーで地面に固定できる武器が今までにない体験をさせてくれます。
 
 今まで、落とし穴や地雷のような設置型の罠は数多くあったと思います、このゲームでもありますが、壁や地面に打ち込んでワイヤーを張るトラップで、敵を狩る体験はあまりできないのではないでしょうか?
 設置に時間を必要とせず、パシュパシュと沢山の罠を設置できる。
 わざと敵の注意を引いて、罠に突っ込ませたり、動き回る敵の進路に設置したり、とにかく楽しいです。
 
 さらに、狩人らしさを演出してくれるのが、敵をワイヤーで地面に固定する武器です。
 一発打ち込むことで、動く範囲を制限してくれます。
 空飛ぶ機械などに動き回られるのを防いでくれたり、大型の機械には複数ワイヤーを撃ち込むことで、横転させることも可能です。もちろん、小型の出来も、少ない数のワイヤーで固定することができます。
 大型の敵が横転するのは、何度見てもスカッとします。
 機械の自由を奪っている間に、別の機械の相手をしたり、罠を張ったり、身動きできない機械の弱点部位を破壊したりと、色々と遊びの幅が広がります。
 

美麗な大自然と充実のフォトモード

 
 フォトモードは発売後、方々で話題でしたが、写真を撮りたくなるくらいに、美しい世界がそこにあります。
 朝昼晩はもちろんの事、雨に雪に砂嵐など、環境の移り変わりも素晴らしいゲームです。
 そんな、環境の中で一枚の写真を撮るために、様々な地を巡るのもこのゲームの醍醐味だと思います。
 

個性的なキャラクターの欠如と納得のストーリー

 
 ※かなり、物語の核心に触れるので、ネタバレに注意してください。
 
 魅力的なキャラクターはいるのだけれども、個性が強いキャラがいないんです。
 
 このゲームをやっていると、皆がとてもちゃんと生活しているのが分かります。
 文明崩壊後の独特の宗教観や、歴史がプレイしていく中でしっかり造り込まれているのが、分かります。
 それぞれの民族に、それぞれの歴史があり、それぞれの考え方で行動してあの世界が創り上げられている。でも、そんな考え方に、囚われない人々もいたりと、やっていてどんどん進めたくなるストーリーなわけです。
 
 しかし、進めていくと、割とみんなちゃんとした考えのもとに行動していて、正義も悪も、あまり行き過ぎることがないんです。
 つまり、何が言いたいかというと、行き過ぎた愛情で人を殺してしまうような、狂人が出てこないんです。
 
 文明が崩壊した後なのに、マッドマックスのような、ご機嫌な野郎どもが出てこないのが、どうにも寂しい。
 一応、山賊みたいなのはいるんですけどね……もっと、濃い感じの奴らがね……
 まあ、このゲームにそんなものは、求められていないと思うんですけどね。
 
 しかし、ゲームを進めていくと、いったい過去に何があって、文明が滅びてしまったのかということが分かってきます。
 
 ザックリ説明すると、機械が暴走を始め、もはや止める方法が出来なくなってしまったので、一定数の人類を地下に保管して、地上が破壊しつくされた後に、ゼロから作り直すことにしたんです。
 そのため、人類は地下に閉じこもって、そこで、あらゆること、歴史や文化を学習して、来たる日を待つことになったんです。
 が、諸々の計画はうまくいかずに、十分な時間が立つ前に、つまり教育を受けるまえに、途中で地下から放り出されて、あの世界になった。
 そんな感じです。
 
 となると、もともとAIに教えてもらう予定だったことが、ポッカリ抜けた状態で地上に出てしまうのです。
 精神が未発達の状態で、あの世界に放り出されて、あの世界で生きていくと、おそらく狂った人間のいない世界が出来上がるのではないかと思うんです。
 もちろん、愛情や憎悪のような感情はうまれるでしょうし、ロストの過去を考えてもそういった感情があるのは、分かります。
 人間同士も争ってはいるものの、機械という、それ以上の脅威が目の前にあるわけです。
 実は本当に怖いのは、人間だった。みたいなことが、入る余地の無い世界なのではないか。
 そう思うと、それはそれで、狂った世界だとも思うわけです。
 
 このゲームをやって思ったのは、ちゃんとし過ぎていて、逆に人間味が無いような、違和感があるんです。
 しかし、これもプログラムされた世界の創り出したものだとするなら、納得ですし、むしろ恐ろしいくらいです。
 
 
 とまあ、そんなことはどうでもよくて、とにかくオープンワールドのゲームとしてよくできているし、遊んで損はない、多くの人にお勧めできる、ステキな作品なので、是非気になっている方は遊んでみてください。
 

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